Y店長のパンチライン TOP5
昨日、以前バイトしていたカフェに3ヶ月ぶりに来店し、制服を返しに行きました。
短い間とはいえ、汗水流して働いたお店...いろんな思い出が浮かんできます。
また、最近質問箱にきた「苦手なものはなんですか?」という質問に、このバイトの話を書きました。
そのカフェバイトで無能すぎて店長にいろんなお叱りを受けていたからです。
しかし、そこでは書ききれなかった店長との思い出も昨日のことで浮かんできたので、今日は そのカフェのY店長のパンチライン(RAPバトルで相手をディスるとき勝負をキメる印象的なフレーズ)をランキング形式で振り返り、あの頃のバイト生活を総括したいと思います。
さっそく、第5位からふりかえって行きましょう。カウントダウン。
カフェには色んなドリンクがあり、その分だけレシピがあります。その配合がまったく覚えられなかった僕は最終的に学歴を疑われてしまいました。
Y店長は厳しくも優しい頼れる先輩系の女性で、パワハラ的な雰囲気はありません。
Y店長はその優しさ故「なぜこの子はレシピを覚えられないのだろう」と考えてくれたのであり、結果「早稲田生」と「牛乳を混ぜるタイミングが覚えられない」は論理的に矛盾していたのです。
入店1週間くらいで言われた言葉です。
コーヒー、カフェラテ、豆、食器などを鬼のような頻度でこぼしていったため、完全に「感心」のトーンで言っていました。
そのカフェのシステムは、「レジで注文を聞く人」「料理を作る人」「食器を洗う人」の3役でまわす、妖怪で言うとかまいたちと同じシステムでした。
Y店長にそのかまいたちシステムをこなせるか1役ずつチェックしてもらいます。「レジ」役のとき僕ははりきって大きな声でハキハキと挨拶し、Y店長も喜んでいました。挨拶というものは店の顔でありながら、意外と難しいものなのです。しかし、ポジションをひとつこなすたびに店長の表情は曇っていき、最終的に言われた評価が上記です。
Y店長の手際の良さはやはりすごいもので、僕のCP(カフェポイント)を5とすると、2000くらいの効率で仕事をこなします。
CP2000のY店長の手際を「すごいなあ」と思って見ながらパインヨーグルトを作っていたら言われた一言です。
パインヨーグルトはパインソースとヨーグルトを混ぜて作るのですが、ヘラで混ぜていた僕に対し、Y店長はヨーグルトをバコバコバコと振って液状にしてパインソースにぶち込んでいました。
「なんなの?ヨーグルト好きなの?」と言われ、
「好きです」と言ったら
「好きですじゃないから」と言われました。
1位は「それで声がよくなかったらおわり」です。
第3位でもあったとおり挨拶には定評のあった僕ですが、ついにこの領域にきたか、と思いました。
声を褒めてもらうことがたまにあるのですが、これはその究極形ですね。
「おわり」のレベルに達していても声だけは認めてくれるのは懐が深いとしか言いようがありません。
声だけが空間に存在するタイプの高次元生命体になったら「はじまり」になれたかもしれません。
以上、Y店長のパンチラインTOP5でした。
番外に「反省文書いてね」「エリアマネージャーの名刺落ちてたんだけど捨てた?」などもありましたが、これくらいにしておきましょう。
僕は複数のことを同時に処理することがあまりにも苦手だったため、こういったランキングをつくることになってしまいましたが、しっかりとこなせばやりがいのあるいいバイトだと思います。
バイトを探すときは、必ず現場を見に行って、そこで働いている自分をリアルに想像してから決めましょう。
Y店長、数々のご迷惑をおかけしてしまいましたが、お世話になりました。
僕はそう思って熱いコーヒーを流し込んだ。
おわり