お父さんのすごいとこ TOP5
この前、質問箱にこんな質問が届きました。
なんだ君は。
...しかし、この質問を見たとき、僕は父を思い出しました。
なぜなら、父はウンコの話をすごくするからです。
僕の父は愉快なおじさんなのです。
ずっとその話をしたかったので、この質問をいい機会として
今回は僕が思う父のすごいところをランキング形式で振り返りたいと思います。
では、第5位から。
前述の通り、父は家で基本男子小学生みたいな感じなのですが、ある日いつも通りウンコについて話す父に仕事の電話がかかってきました。父は電話をとるとガチガチのビジネストークをはじめました。小学生→社会人の切り替えが見事すぎて驚いていると、電話を終わらせて「ほんでウンコがやな...」と話し出しました。
うんこの話→仕事の電話→うんこの話 です。
終わってるサンドイッチ?
普通に働いている他の人も家ではこうなのかも知れないと思い社会なんて仮初めのものと知りました。
完全な大阪人である父は、「得」する力が強いです。
家電はだいたい半分くらいの値段で買ってくるし、ポイントやちっこい電化製品も獲得してきます。
いき○りステーキでは誕生月は肉マイレージがたまりやすいというシステムを知って、ポイントカードを12枚作り「ワシ、毎月誕生日や!」と言っていました。(一人称は“ワシ”、僕を”タロウ“、叔父を“タコ”と呼びます)
父は帰ってくるとただいま代わりにオペラを歌うのですが、アプリで音量を測定したところ100デシベルくらいあり、これは「地下鉄の構内に匹敵」し「聴き続けると聴覚に異常をきたす」音量だそうです。
単身赴任だった頃週末以外家にいなかったのですが、週1で週7ぶんの存在感があるため寂しくありませんでした。
また、オペラが家から漏れ聞こえてしまい、近所の家では「悪い子を誘拐する妖怪の声」として子どもの教育に役立てられていたそうです。
妹が「ワンちゃん飼いたい。買って」とねだっていた時期があったのですが、それに父が必ず返していた言葉が上記です。
そのあとは何を言っても「ワンワン」しか返ってこないため、妹も何も言えなくなります。完璧な戦略ですね。
震災で東北から東京に来た子犬を買うまでは父が犬でした。
京都の病院で僕が生まれるとき、予定日より早かったため仕事場の父に連絡がいきました。父は大急ぎで大阪に向かい、知らない病院で
「今日子ども生んだ上田です!!」
「誰ですか!?」
というやりとりをした後、京都の病院に到着したら右足に革靴、左足にスニーカーを履いてたそうです。
これ、アメリカのコメディ映画の主人公に子どもが生まれたシーンとして完璧じゃないですか?
僕も生まれたてながら「オギャア(ジム・キャリーかい)」と言いました。
(顔が少しだけ似ている)
父は一言で言うと「主人公」だと今もよく思います。
父が到着したときはもう僕は完全に生まれてしまってて、オムツまでつけた状態でした。
しかしオムツを外したときの胎便(生まれたての赤ちゃんがする臭くないうんち)を見て「よかった〜」と思ったそうです。
ウンチと言えば、豆知識なんですが室町時代は「ウンコ」は高貴な言い方で、「臭い」と同語源の「糞」が最低の言い方、「ばば」が普通で、「ウンチ」は「ウンコ」と「ばば」の間くらいの言い方だったそうですよ。(諸説あり)
というのを、最初の質問の答えにしようと思います。
これで満足かい?妹よ。
「質問しといたよ!」って言ってくるのはいいけど、
君、“血”継いどるな。
おわり